経皮的脊髄直流電気刺激

Front Psychiatry. 2012;3:63. doi: 10.3389/fpsyt.2012.00063. Epub 2012 Jul 4.

Transcutaneous spinal direct current stimulation.

新年最後はこれまた難解な経皮的脊髄直流刺激です。これは大脳へのtDCSと同じく,脊椎のところに直流刺激をあてるという方法で,これにより健常者において後脛骨神経からのSEPsが減少したり,疼痛ー熱刺激の指標であるレーザー誘発電位が抑制されたりすることが示されています。このメカニズムについてはまだ不明な点が多いのですが(お決まりの文句)簡単にかつ非侵襲的に実施可能という点から,難治性の四肢痛に投薬などの補完治療として期待されています。painだけでなく脊髄サーキットのmodulationも可能とされており,H反射の増大なども報告されているそうです。この生理現象を臨床にどう生かしていくかがポイントでしょうが,まずこのあたりの生理学ももう少し勉強しないといけないと個人的な反省。。。です。。。まだコメントできるほど知識もありませんので,少しずつ理解を深めていきたいと思います。